うっかり失効寸前でした
最安の費用で小型船舶操縦士免許の更新をしてきました。5年に一度のことですので忘れることも多く、更新のたびに色々と思い出さなくてはならないことが出てきます。5年後の更新の時のために、少し詳しく記録しておこうと思います。
特に今回は、平成36年(令和6年)9月5日が有効期間の満了日でしたが、勘違いもあってのんびり構えていたら13日前の8月23日(金)の夕方になってしまいました。もう一度免許証を見直してみると満了日は9月5日で間違いなし。土日を挟むとさらに日程が厳しくなりそうなので、あわてて手続きを始めました。
申請代行業者の海事代理士事務所に依頼する方も多いかと思います。今回講習を受けた人で見ても、22名中自分で手続きをする人は私を含めて5人でした。実に77%以上が海事代理士事務所などを利用しているようです。期限が近づくとお知らせが来て、手続きを促してくれるなど便利ですが、私は最初の数回利用しただけでその後は自分で手続きを行っています。研修の申し込み、書類の準備、運輸局での申請、受領なども自分で行います。日常の生活で簡単な書類で手続きをしたり、ネットショッピングをしている方であれば何も難しいことはありません。
運輸局に出向いて手続きをしますが、運輸局まで移動する時間は生じるものの、手続きにかかる時間は空いていれば5分程度、やや混雑していても10分か15分で新しい免許証を受け取れます。研修が運輸局の近くで行われていれば、講習が終わったあとに運輸局へ行って、その日のうちに新しい免許証を手にすることができます。
海事代理士事務所に依頼するには、委任状を書いたり、操縦免許証をコピーしたり、書類を郵送したりと手間もかかりますし、手数料も取られます。時間を節約できるメリットはありますが、自分で手続きをするケースにくらべて2倍近い費用がかかかるようです。新しい操縦免許証が届くまで時間もかかるようですので自分でやるのも悪くありません。
私の場合は横浜の運輸局ですので、新しい操縦免許証を受け取ったら、歩いてすぐの赤レンガ倉庫、大さん橋、中華街、みなとみらいなどに足を延ばして楽しんでんから帰るのが恒例になっています。
では今回のケースを日付も追いながら見ていきたいと思います。
更新講習申し込み
8月23日(金)
いつもどうしていたのか定かではないのですが、今回はWEBで検索して見つけた
JMRA(一般社団法人日本海洋レジャー安全・振興協会)
https://www.jmra.or.jp/
の講習に申し込みました。更新期限に間に合う日程で、近くでという厳しい条件でしたが、たまたま残っていた9月1日開催の1席を確保すことができました。有効期間満了まで5日ですのでギリギリです。
郵送や海事代理士事務所経由でも申し込めますが、今回は時間がないこともありインターネットで申し込みました。日本各地で行われる研修にインターネットで申し込みができるようです。
インターネット申し込み
https://www.jmra.or.jp/netapplication
申し込み後に自動返信のメールが届きました。
【小型船舶 更新・失効講習】申込み内容ご確認(自動配信メール)
システムもしっかりしていて好感が持てます。講習機関によってはアナログな作業のケースもあるかと思いますので助かりますね。
受講手数料の支払い
8月23日(金)
受講手数料は「コンビニエンスストア」、「銀行ATM」、「ネットバンキング」のいずれかを選択します。受講手数料の金額は以下のとおりです。
更新講習 | 失効再交付講習 | |
身体検査料 | 1,000 | 1,000 |
講習受講料 | 4,000 | 9,500 |
事務手数料 | 170 | 170 |
合計 | 5,170 | 10,670 |
「コンビニ」を選びましたのでその日のうちに支払いに行きました。支払いの直後に自動返信メールが届きます。
【小型船舶 更新・失効講習】お支払い済み確認(自動配信メール)
講習の当日までにメールが3通届きますが、いずれも自動配信のメールで講習機関と直接やり取りすることはありません。シンプルで助かります。
ちなみに、ヤマハの更新手数料を見てみると、上記の身体検査料、講習受講料に加えて、「海事代理手数料 1,870円」、「事務代行手数料・送料 5,030円(税込)」となっており、更新費用総額として 13,250円(税込)と書かれています。自分で手続きする場合に比べて2.5倍の費用が必要です。
https://www.yamaha-motor.co.jp/marine/license/renew/#004
写真を準備する
8月24日(土)
手続きに必要な写真を撮影してきました。写真は身体検査証明書に貼られるものと、新しい操縦免許証に使うものの2枚必要です。
サイズは、縦4.5cm、横3.5cm(6ヶ月以内撮影、顔正面、無帽、無背景)でパスポート用のサイズです。私はイオンの入口にある証明写真機で撮影しました。
https://zama-aeonmall.com/special/lists/facility/detail/250
この証明写真機では、顔の大きさがパスポートの規定サイズで大きく写るものと、もう少し小さく写るものが3枚ずつプリントされます。今回は、小さい顔のサイズで手続きをしましたが協会の方にたずねたところ、どちらでも構わないとのことでした。以前の操縦免許証更新申請書には顔のサイズ指定が書かれていたものも存在したようです。
関東運輸局のページにも写真についての説明がありました。
関東運輸局 | 小型船舶免許の申請書に添付する写真について
https://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/kaiji_sinkou/senin/menjou.html
必要書類を準備する
8月25日(日)
免許証交付手続きに必要な書類を準備しました。用意するのは、
- 操縦免許証更新(再交付)申請書
- 納付書
の2種類です。国土交通省のホームページからダウンロードして印刷し記入します。
https://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_tk10_000011.html
「操縦免許証更新(再交付)申請書」が第22号様式、納付書が第26号様式です。こちらは運輸局の窓口でも用意されているようです。実は今回、更新講習でこの様式も配布していただきましたのでダウンロードして印刷するまでもありませんでした。また、記入例もいただきましたのでネットで調べる必要もありません。
書類は運輸局へ行ってから書けばいいのですが、私の場合は窓口であせりながら書くのが好みではないので、あらかじめ記入して行きました。ローカルルールかもしれませんが、更新申請書のほうは鉛筆で記入するように、JMRAの方から指示がありました。ついでに、更新申請書の和暦欄が西暦で記入に変わっていたり、納付書も記入しやすい記載になっていたりと、以前のものからアップデートされているようです。
これで一通り準備ができましたので、あとは講習当日を待つのみです。
講習日の前々日
8月30日(金)
更新講習の2日前になりました。ここで、あることに気づきました。講習の行われる9月1日は何と日曜日でした。これまで講習のあとに運輸局に向かうことが続いていたのでうっかりしましたが、土日は運輸局の窓口が閉まっているのではないでしょうか?思い切って運輸局に電話してみましたが、当然、土曜、日曜、祝日は窓口が開いていないとの回答でした。講習のあとに運輸局へ行った時には平日に講習を受けたのだろうか?あるいは、土曜日に窓口が開いている時代だったのだろうか?と疑問は浮かびますが、今回は、翌日以降に運輸局へ出向くことが決定です。
時間があったので、写真をシートから切り離して、更新申請書に貼りました。他の必要書類は講習のあとで講習機関の方から受け取ります。
更新講習
9月1日(日)
台風10号の接近で、数日天候が悪化していましたので、当日は無事たどり着くことができるのだろうかと心配していましたが、何とか会場に到着しました。場所はみなとみらい線馬車道駅で下車して徒歩1分。7番出口を出たところにあるJMRAの施設でした。
「講習開始時刻の15分前までに受付をお済ませください。」とのことなので30分前に到着すると、すでに数名が着席していました。受付を済ませそのまま身体検査が行われました。以前は立ったまま実際に身体を動かして、みたいなこともあったように記憶していますが、今回は視力検査のみ。自動車免許の更新の際にも視力検査がありますが、それと変わらない検査でした。あとから聞いた説明によれば、その他の項目は視力検査の際のやり取りを通して確認しているとのことでした。
講習の開始時間には身体検査も全員終わった状態でしたので、講習がそのままスタート。講義が40分ほど、視覚教材と呼ばれるDVDを20分ほど見て1時間強で終了しました。
海事代理士事務所等に依頼されている方はそのまま会場から退出しました。個人で手続きする人のみ会場の後ろで説明を受けて書類を受け取りました。
失効・再交付の方も何人かいましたが、全体の講義が終わったあとに5分ほど休憩があり、その後に追加の講習が続いていたようでした。
免許証の更新申請と受領
9月2日(月)
昨日と同様、みなとみらい線馬車道駅で下車。今日は5番出口を出て徒歩1、2分の横浜第2合同庁舎へ向かいます。到着が11時過ぎでしたので、午前中の受付終了の11時30分まであまり時間がありません。午後からのつもりでしたが、早めに家を出たので中途半端な時間になってしまいました。午前中に間に合うのであれば済ませてしまいたいところです。以前に電話で問い合わせた際には、待ち時間などを考慮して11時15分までに手続きしてくださいと言われたので、若干あせります。
以下は、横浜の関東運輸局での手続きの例です。
収入印紙を用意する
- 横浜第2合同庁舎へ入ります
- 入口を入ってすぐの右手奥に郵便局があります
- 収入印紙を購入します(更新: 1,350円 失効再交付: 1,2505円)
- 郵便局内で収入印紙を納付書の所定の位置に貼り付けます
- 当然ですが普通の収入印紙ですので、最寄りの郵便局で購入しておいてもかまいません
更新申請と受領
- 入館ゲートで警備員の方に「小型船舶操縦士免許の更新」で来た旨を告げて入館証を受け取ります
- 左手奥のエレベータを案内されるので16階に上がります
- エレベータを降りると「更新はこちら」の看板が出ています
- 部屋に入り受付の職員さんに書類一式を手渡します
- 取り込み中であれば受付にある書類入れに書類一式を入れて待ちます
- 名前を呼ばれて書類の確認をしたら操縦免許証を引き換える受け取り票を渡されます
- 新しい操縦免許証ができるまでに氏名、住所、電話番号を入力しておきます
- 名前を呼ばれたら受け取り票に新しい操縦免許証の番号を記入し、サインをして、操縦免許証を受け取ります
- エレベータで1階に降りて入館証を返却すればすべて完了です
今回も部屋に入ってから5分ほどで新しい操縦免許証を受け取って出てきました。有効期間を3日残して無事更新が完了しました。その後はいつもどおり赤レンガ倉庫、山下公園、中華街をめぐって、みなとみらいに立ち寄って帰ってきました。
まとめ
今回の講習にあたって、特定操縦免許の改正があったことを知り、自分の操縦免許を改めてよく見てみたのですが、営業できる特定が付いていたのだなとか、一級と二級とは別に特殊免許が必要になったそうですが、自分の免許は特殊も付いているなとか、四級小型船舶免許が二級に変更になり、ステップアップして一級になっているのだななど、色々と気づきがありました。そういう意味では、ずいぶんと時間とコストもかけてきているので、ギリギリでしたが無事更新できて良かったとつくづく思ったのでした。
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