『進化する私の旅スタイル』国井律子 著 産業編集センターを読みました。
国井律子さんの最新の著書が、2018年8月20日付で出ていました。タイトルは「進化する私の旅スタイル」。久しぶりに見る国井律子さんの旅の「進化」ぶりが気になり手に取りました。
国井さんの新刊は、2011年8月以来7年ぶりです。この間に、結婚され、お子さんも生まれて、ライフスタイルも激変。帯にある「放浪から子づれ旅へ」という一文が象徴するようにその変化の様子がつづられていて、とても楽しく拝見しました。
国井律子さんの活躍ぶりは以前から知っていましたが、ファンになったのはあるテレビ番組から。NHKで放送されたバイクによる旅番組「気ままに寄り道バイク旅」です。タレントの清水国明さんと国井さんがオートバイにまたがり、視聴者から寄せられたお気に入りの「ふるさとの道」を訪れるという番組でした。
2007年8月の「初夏の北海道 横断編」を皮切りに、5回にわたって放送されました。みちのく編、瀬戸内編、鹿児島編、東北編と続き、東北の震災の年にはお休みがあったものの、2012年まで続きました。
以前ブログにもこんな記事を書いていました。
気ままに寄り道バイク旅 10月中旬NHK BSで放送!
毎年、国井さんがバイクに乗る勇姿を楽しみにしていたことを思い出します。録画して何度も見ていました。バイク乗りにはファンも多い、伝説のドキュメンタリーです。
さて、国井さんの著書「進化する私の旅スタイル」の話に戻りましょう。
本書は、久しぶりの著書ということもあるのでしょうか。バイク乗りのエッセイストとして活動するきっかけや、旅人としてのルーツに触れた物語から始まります。このあたり、他の著書でも触れられているのかも知れませんが、私は初めて知る内容でとても興味深く読みました。
続けて、独身最後の大プロジェクト、世界一周の旅の様子も描かれています。オートバイで世界一周なんてハンパない、、と憧れてしまいますが、命を脅かされるような壮絶な体験があったり、一生のうちで一番退屈な時間を過ごすという苦痛の時もあったようです。
その後、結婚されお子さんを迎えるわけですが、お子さんの前に犬を飼い始めたり、リフォームのため実家に引っ越したりと生活の劇的な変化も描かれています。
やがてお子さんが生まれ、育児に翻弄される姿は共感して読みました。しかし、そこからは旅のエッセイストとしての本領発揮です。ミルクとオムツを抱えての旅のエピソードが続きます。
ところで、本のタイトルにある「進化」とは何でしょう。色々なエッセンスが散りばめられているのですが、私が最も興味を持ったのがキャンピングカーのある生活。一家の足として普通の車ではなく、キャンピングカーを購入したというのですからビックリですが、車一台で気軽に旅に出られるのはうらやましい限り。キャンピングカーのあるライフスタイルもアリですね。
と同時に、キャンピングカーでキャンプなんて憧れでしかありませんでしたが、現実的に可能性のあることなんだなぁと実感しました。
もう一点、個人的に気づきを得たことがありました。国井さんは本書の中でこれまで愛用してきたバイクを手放す決意を述べています。では、バイクを降りるということなのか、というとそういうことではなく、バイクシェアリングを活用すればいいという発想。
日用品も住むところも、車さえシェアして使う時代です。それがオートバイまでとは思いもよらなかったのですが、調べてみると近所にも結構あるものですね。今は、バイクを持っていないので、この夏など「乗りたいなぁ、買おうかな」と思っていたところでした。バイクシェアも悪くありません。レンタルバイクなども多くあるようなので使ってみたいと思いました。
参考になったのがダイエットの話。国井さんは、CMなどで誰でも知っている「あのジム」に通ってダイエットしたそう。ジム通いを通じて食材に関する豊富な知識を得て、本書の中でも食生活の注意点やアイデアを解説しています。
ちょっとした食材の選び方や調理の仕方で太りにくい食生活を送ることができるらしい。色々と知らなかったことも紹介されています。ぜひ、生活に取り入れてみたいこともありました。
その他、月1の子連れ旅の様子や、国井家ゆかりの土地での過ごし方なども子どもの頃からのエピソードも描かれています。
ラストには、サプライズのハッピーなできごとも!
最近はすっかりインドア派で、旅行をする機会もめっきり減っていたのですが、この本を読んでやはり人生に旅は大切だと確信しました。キャンピングカーのキャンプにもチャレンジしてみたいし、もう一度バイクにも乗りたい。
アウトドア魂に火がついて読み終えました。国井さんのブログやSNSでお子さんの成長も見守りつつ、国井さんの活躍を期待して応援したいと思いました。 また楽しい旅の本をお待ちしています!
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