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映画「コーヒーが冷めないうちに」イメージです

映画「コーヒーが冷めないうちに」を見てきました (ネタバレ注意)

映画「コーヒーが冷めないうちに」を見てきました。(ネタバレにはご注意ください)

この映画の原作は川口俊和著「コーヒーが冷めないうちに」、「この嘘がばれないうちに」(サンマーク出版刊)。実はまだ読んでいませんでした。

以前に、JRの車内で原作本の広告はよく見ていたので、「人気の本なんだなぁ」と多少興味をもっていました。そのうち有村架純さん主演で映画化されることも報じられて、「そんなに面白いのか」と気になっていました。

一方で、有村架純さんの主演、その他のキャストもテレビの常連の方々ということもあり、作品はテレビ的で映画としての質の追求よりも、商業的な興行の意味合いが強いのでは、と思ったりもしていました。

今朝になって久しぶりに映画を観に行くことを思い立ちました。実は以前に映画のクーポンを買っていて期限が迫っていることが最大の理由でした。

最寄りの映画館の上映作品を見ると「コーヒーが冷めないうちに」があります。上映開始まであまり時間がなかったのですが、急いで支度をして映画館に向かいました。

「コーヒーが冷めないうちに」を見るにあたって、もう一つ気になることがありました。「4回泣ける」の言葉通り、4つのエピソードからなるオムニバス形式の映画です。

当然一つの物語に割く時間は短く、結果として内容も薄いのではないか。またオムニバスの映画にありがちな「ぶつ切り感」も心配でした。

さて、映画が始まってみると、商業的な興行の懸念、4つの物語への懸念は杞憂に終わりました。

有村架純さんの感情を抑えた演技が物語のベースとなり、落ち着いた流れで物語は進みます。吉田羊さん、松重豊さん、石田ゆり子さんがしっかり脇を固めて、深みを増した物語に引き込まれます。このキャスト無くしてこの映画なしという感じ。

特に、石田ゆり子さんは特筆すべき。ありえない役なのですが、見事に演じていて、女優魂を見た気がします。後半の演技も素晴らしかった。

薬師丸ひろ子さんの圧巻の演技はさすが。難しい表現を難なく演じられていました。

波瑠さんと林遣都さんの芝居は、良いリズム感を生み出します。有村架純さんの恋人役の伊藤健太郎さんのお芝居もフレッシュ感満載。

一方で、喫茶店のマスターの深水元基さんは飄々としていい味を出しています。吉田羊さんの妹役の松本若菜さんも涙を誘いました。

多くの場面が喫茶店のセット内です。それでも飽きさせることなく世界観を作り、物語を刻んでいけるのは役者さんの力だなぁと思いました。

オムニバス形式ではありますが、一つのベースとなる物語があり、その中で4つのエピソードが展開されていきます。不自然に感じることもなく、4つの話を追いつつも、一貫したテーマの流れに没入してしまうようなストーリーの一体感がありました。

もっとも気になったのは、時間を移動する時に水中に落ちるシーン。実際にプールに入り演技されているように見えました。深いプールなのか、冷たくはないのか、浮かび上がれるのか、、役者さんのご苦労に頭が下がる思いでした。

恋人同士のすれ違い、夫婦のつながり、姉妹の思い、そして親子の絆が丁寧に描かれます。また、過去から未来へと受け継がれる家族の物語も、終盤からエンドロールにかけて表現されています。

今を大事に生きること、周囲の人を大切にすること、家族との時間は尊いもの。起こったことは変えられないけれど、1杯のコーヒーが冷めるまでの、ほんの短い時間でも、人生は変わること。貴重な気づきを得ることができました。

過去と現在と未来を行き来する、喫茶店のコーヒーをめぐる話。設定は突飛ですが、心にしみるとてもいい映画でした。

ちなみに4回泣けるとありましたが、私は1回。最後のエピソードで涙が止まりませんでした。

映画を見終えてピザ店に入りました。ピザと当然コーヒーを飲みたかったのですが、なぜだか「今日はコーヒーを出せないんです。」と断られました。仕方なくホットの紅茶とピザの昼食になりました。

美味しいコーヒーが飲みたかったなぁ。

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