Fuze Card(ヒューズカード)をご存知でしょうか。
Smart Card(スマートカード)と呼ばれる次世代のデバイスです。
一見するとクレジットカードのようですが、実はただのクレジットカードではありません。
複数のカードの情報を、このFuze Cardに取り込み、これ一枚で利用できてしまうのです。
イメージとしては、iPhoneで利用できるApplePayがヒューズカードだけでできる感じでしょうか。
クレジットカード、デビットカード、ギフトカード、メンバーズカードなど、種類を問わず30枚まで登録することが可能です。
ApplePayが対応カードが限定されることを思うと、Fuze Cardの利用シーンはかなり広いですよね。
取り込みはスマートフォンのアプリを通して行いますが、カードリーダーで読み込んだり、バーコードを読み取ったり、手入力での登録もできます。
このヒューズカードの表面には、電子ペーパーのディスプレーが内蔵されていて、カード上のボタンで利用するカードを選択するなどの操作ができます。
カードに登録できるのは30枚までですが、専用アプリには無制限に登録できます。必要に応じて使うカードを選んで持ち出すこともできるようです。
ところで、多くのカード情報を入力しますので、心配なのがセキュリティーですよね。
まず、Fuze Cardにはパスワードでロックする機能があります。また、利用するカードを選んで決済し、処理が終わると自動的にロックされる仕組みです。
カードを紛失した場合には、アプリの地図でカードの位置を確認できます。店舗でカードを利用した際に忘れて出てきてしまったような場合には、アラートを鳴らすこともできるようです。
また、カードの登録情報をリモートで消去する機能もありますので、盗難など万一の時も安心です。
Fuze Cardはバッテリーを内臓していて、充電式になっています。一度の充電で1ヶ月は利用できるようです。
販売元のFuzeという会社は、アメリカに事務所を持つ韓国の会社です。開発や生産は主に韓国で行われています。
実はこのFuze Card、クラウドファウンディングによって誕生したプロダクトで、すでに今年の7月から出荷されています。
Fuzeのサイトのオンラインショップでも販売されています。もちろん日本でも購入可能。
英語はよく分からないので不安という方も心配いりません。すでに日本語の説明書も用意されていて、磁気カードの登録方法に「マツキヨ」のカードが登場しているから笑えます!
ただし、ここで注意が必要です。
ちょっと分かりにくいのですが、Fuzeカードには2種類のカードが存在します。「Non-EVM Version」、「without EMV」、「MAGNETIC ONLY」などと書かれたバージョンは、ICチップが非搭載で、磁気カードの読み取りのみに対応したモデルです。
現在販売されているのはこちらのバージョンのみです。
もう一方は、EMVというICチップが付属したバージョンで、2018年1月から出荷されます。このEVMのチップはNFCという技術に対応するもので、非接触の読み取りにも対応します。
日本でいうと、suicaをはじめとする電子マネーや、非接触のクレジットカードなどで用いられている技術です。
アメリカなどはクレジットカードの利用率が高いと言いますから、磁気カードリーダーで決済するケースも多いのでしょうが、日本ではNFCが載っているカードの方が使い勝手か良いように思います。
利用できるサービスはまだ公表されていませんので、何とも言えませんが楽しみにしたいと思います。
もちろん、国内でも磁気ストライプで利用できるカードがたくさんありますので、待ちきれない方はチャレンジしてください。
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