• JCBデビットカード 発行は与信の審査より厳しいですよ 千葉銀行、大垣共立銀行、北洋銀行、楽天銀行が発行

    JCBのデビットカードが盛り上がってきました。

    今年に入って、北洋銀行、楽天銀行が参入し、ホームページでも4行が顔をそろえています。

    JCB以外にも、VISAブランドのデビットカードは各種発行されて好評のようです。

    これまで興味がなかったけれど、JCBのデビットカードなら興味がある!という方もいるかもしれません。

    では、実際に申込みをするにはどうしたらいいのでしょう。

    各銀行のデビットカードはそれぞれデザインが異なりますから、お好みのデザインのカードを発行している銀行に申し込めばいい、そう思われているのではないでしょうか。

    デビットカードは、原則審査なし、本人確認等もなしのはずですが、それ以上に厳しいハードルが待ち構えていることをご存知の方は多くないかもしれません。

    実は、銀行発行のデビットカードの場合、カードの代金が引き落とされるのは発行した銀行の口座です。

    当然、その銀行に口座を開設する必要がありますが、誰もが口座を開設できるワケではないのです。

    えっ、与信とか問題ないし、仕事もちゃんとして、一定の収入もあるけど、大丈夫でしょ。と思われるかもしれませんが、

    銀行には、それぞれ営業地域という縄張りがあって、そこに住所がない人には口座を作らせてくれないのです。

    では、JCBデビットカードを発行している各銀行の条件を見ていきましょう。

    まず、千葉銀行です。

    下の表は、口座開設の申込書のメールオーダーを受け付けることが可能な地域です。千葉県と近郊の限られた地域に限定されています。

    千葉銀行表1

    千葉銀行には、インターネット支店があります。グローバルなインターネットを活用するとはさすが、と思ったら、対象エリアはちょっと広がっただけ。

    千葉銀行表2

    次に、大垣共立銀行を見てみます。

    よくある質問コーナーを見ると、「お近くの大垣共立銀行本支店へご来店ください。」とあります。やはりこれが原則。

    大垣共立銀行図1

    さらに、メールオーダーについても、「当行営業地域内にお住まいまたはお勤めの個人のお客様」と明記しています。

    大垣共立銀行図2

    最後に、北洋銀行です。

    北洋銀行はメールオーダーさえ中止しています。「口座開設希望店はご自宅またはお勤め先近くの支店からお選びください。」とのことです。

    北洋銀行図1

    いかがでしょう。いわゆる営業地域内にお住まいの方はラッキーですが、ダメじゃん、、と肩を落とされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

    でも、申し込んでみないと分からないでしょ!という声も聞こえそうです。

    「はい」やってみました。

    千葉銀行には、メールオーダーの申込みをしましたが、営業地域外であることを理由にお断りの手紙がきました。転居等の予定があればご連絡くださいと書き添えられていました。

    大垣共立銀行にも、メールオーダーの申込みをしました。千葉銀行同様、営業地域外なのでと断られましたが、事情があるようであればお問い合わせくださいと手紙に書かれていました。

    調子にのって電話してみました。「貴行が採用されたJCBのデビットカードは、国内ではまだ少ない先進的なサービスなのでぜひ利用させていただきたい」とちょっとおおげさにお願いしました。

    確認して折り返しとのことでしたので電話を待つと、しばらくして担当者の方から電話をいただきましたが、原則がひっくり返ることはなく、申し訳なさそうに謝罪されていました。「銀行の縄張りって、そんなに厳しいんですか?」思わず聞いてみたところ、電話の向こうで苦笑しながらも恐縮されていました。

    北洋銀行にはアタックしていませんが、上で紹介したように犯罪予防の観点で、当局からの圧力もあるようです。

    地方銀行の経営は必ずしも好調とも限らないようですし、各地で地銀同士の統合の話題も耳にすることが多くなりました。

    グローバルな時代に、地方で縄張りを争ってる場合か?と心配にさえなりますよね。

    さて、私が心配なのは、JCBデビットカードを発行する残りの1行、そう「楽天銀行」です。

    楽天銀行はネット専業ですから、もともと営業地域の概念がありません。日本全国誰でも口座開設可能のはずです。

    JCBデビットカードが欲しいけれど、他の銀行では口座が開けない、とすれば選択肢は楽天銀行のみです。

    そこに、楽天銀行やJCBの戦略的な構図も見える気がしてあまり歓迎する気にもなれません。

    そもそも、楽天に買収されるまえのEバンクでは、VISAブランドのデビットカードのサービスを提供していたはずなんだけど。

    いずれにせよ、各地の地銀にがんばってもらって、より多くの銀行がインターネット時代に即したサービスを開発してもらいたいものです。

    生活に密着した産業だけに、グローバルとローカルの両方をにらんだバランスが求められるんでしょうね。

    2017年2月18日更新

    朗報です!みずほ銀行がJCBデビットのサービスを開始しています。地方銀行の縄張りの壁のおかげでJCBデビットが利用できなかった方にはぜひお勧めです。

    下のリンクからご覧ください。

    みずほJCBデビット 審査後2〜3週間程度で届くそうですが、、

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