ファミリーマートが独自電子マネーの導入を検討しているようです。
セブンイレブンではnanaco、ローソンではpontaがすでに導入されていて、ファミリーマートだけが取り残されている状態でした。
先日、9月1日にはファミリーマートの親会社であるユニー・ファミマホールディングスと伊藤忠商事が、フィンテック関連事業の新会社を設立していました。
同日の日経新聞には「独自のポイントや電子マネーの開発のほか、クレジットカードなどの関連事業も視野に入れる」とありました。
今朝の朝日新聞では、ユニー・ファミマホールディングスの社長が、「ライバルに比べて電子マネーが抜けている。1年以内に方向性を決める。」とインタビューに答えて発言しています。
ファミマといえば、Tカードと連携したカードの発行など、Tポイントの強い印象があります。しかし、顧客の購買データはTカードに持って行かれていて、独自電子マネー導入となった面もあるようです。
ユニーとファミマが完全統合されたのが昨年の9月。さらに、先日ドンキホーテとの資本・業務提携も発表されています。
「アピタ」「ピアゴ」の約200店のうち6店で、売り場がドンキホーテに衣替えされるようです。
電子マネーの共有化も検討されているとありますので、ファミマやドンキで使える電子マネーが誕生!ということになるかもしれません。
さらに、今年8月にクレジットカードのポケットカードをめぐる動きがありました。伊藤忠商事、ファミリーマートが、ポケットカードの出資比率を大幅に高めています。
グループのクレジットカードは、ポケットカードを主軸に、電子マネーやポイントカードを付け足していくという青写真が見えてきます。
ところで、旧ユニーにはuniko(ユニコ)という電子マネーがあります。経営統合されたあともまだ利用されているようです。
unikoはインターネットでの利用ができない、いわばハウスカード的な電子マネーですので、ファミマでも使えるというわけにはいかなかったのでしょう。unikoはこの先どうなるのかも興味深いところ。
「1年以内に方向性を決める」との社長の発言がありましたが、電子マネーの広がり、仮想通貨の台頭などを考えると、1年もかけている余裕がないことは明らかです。
1日も早い「画期的」な独自電子マネーの登場を期待して待ちましょう。
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